世界遺産「カカドゥ国立公園」には、どんな美術遺跡が残っていますか？

正解:

4. X線画法で描かれたロックアート

解説

カカドゥ国立公園は、オーストラリアのノーザンテリトリーに位置し、約4万年以上前から人々が住んでいた形跡があります。この国立公園は、その文化的意義と豊かな自然環境の両方を持つ重要な場所です。特に注目すべきは、約2万年前に遡る先住民アボリジニのロックアート（壁画）です。

このロックアートは、主にX線画法で描かれており、動物の骨や内臓が透けて見えるように描かれています。これはアボリジニの人々が自然界の動物をどのように理解していたかを示す貴重な資料となっています。たとえば、魚やカンガルー、カメなどが非常に細かく描かれており、彼らの生活や狩猟の技術を伺い知ることができます。

カカドゥ国立公園のロックアートは、世界で最も古い民族の生活の記録の一つであり、アボリジニ文化の豊かさと深さを物語っています。また、公園内には雷鳴のような音を立てて流れる滝や、湿地帯に生息する何百万羽もの渡り鳥など、自然の驚異も多く見られます。

このように、カカドゥ国立公園は文化遺産と自然遺産の両方を有する、非常に貴重な場所であり、その中でもX線画法で描かれたロックアートは特に重要な美術遺跡といえます。