世界遺産「マカオの歴史地区」にある、バロック様式を取り入れた遺跡はなんと言いますか？

正解：

2. 聖ポール大聖堂のファサード

解説：

聖ポール大聖堂のファサードは、マカオの歴史地区における最も象徴的な建物の一つです。この遺跡は、16世紀半ばにポルトガルがマカオに入植した際に建てられ、バロック様式の影響を受けています。

聖ポール大聖堂は、ポルトガルの宣教師によって設立され、当時はアジア最大のカトリック教会でした。1835年に火災によって大部分が焼失し、現在はファサードだけが残っています。このファサードは、バロック様式の特徴である華麗な装飾や彫刻が施されており、特に漢字や中国風のデザインが取り入れられている点が注目されます。これは、マカオが東洋と西洋の文化が交わる場所であったことを象徴しています。

マカオの歴史地区全体が東西の文化的交流の証として、2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。歴史地区には22の主要な建物や公共スペースが含まれ、その中でも聖ポール大聖堂のファサードは、マカオの多文化的アイデンティティを象徴する重要な遺産です。

聖ポール大聖堂のファサードは、マカオの観光名所としても非常に人気があり、多くの観光客が訪れる場所です。この遺跡は、マカオの歴史と文化を深く理解するための重要な手がかりを提供しており、国際貿易の発展や宗教的・文化的な交流の歴史を物語っています。