世界遺産「コロとその港」の建物はどんな建築様式で作られていますか？

正解: 3

解説:

「コロとその港」は、ベネズエラのファルコン州に位置する歴史的な地域で、1527年にスペインによって建設されました。この地域の建築様式は、地元の伝統とスペインのムデハル様式、およびオランダの建築技法が融合したものです。

ムデハル様式とは、スペインのイスラム文化とキリスト教文化が融合した独特の建築様式で、アーチや装飾的なタイルが特徴です。このスタイルは、スペインの植民地時代に南米にもたらされました。一方、オランダの建築技法は、特に湿潤な地域に適した構造や材料の使い方が特徴で、土造りの技法が含まれます。

コロの建物は、これらの建築技法を取り入れた土造りの家屋、記念碑的な宗教建築物、市民建築物などが立ち並びます。これらの建物は、現代まで使用されており、当時の建築技術とデザインをほぼ完全に維持しています。

具体例として、コロの町の家屋や宗教施設は、スペインのムデハル様式の影響を受けたアーチやタイル装飾を持ち、オランダの技法による堅牢な土造りが用いられています。このように、コロとその港は、地元の伝統と外来の建築様式が見事に融合した建築群として、世界遺産に登録されています。

コロは、ベネズエラ総領事館の最初の首都であり、1531年に設立されたアメリカ大陸初の司教区もここにあります。また、ラ・ベラ港は、スペインから独立した最初の南米の町としても歴史的に重要です。このように、コロとその港の建築様式は、その歴史と文化を反映した貴重なものなのです。