忠犬ハチ公のことがよくわかる！クイズ10問

正解: 1. 秋田犬

解説: ハチ公は秋田犬という犬種でした。秋田犬は日本原産の犬種で、忠誠心と勇敢さで知られています。ハチ公は飼い主である上野英三郎教授の死後も忠実に渋谷駅で彼を待ち続けたことで有名です。秋田犬は美しい姿と賢さ、そして忠誠心の象徴として愛されています。

正解: 1. 東京大学の上野教授

解説: ハチ公は生まれたばかりの頃に東京大学農学部の上野英三郎教授に引き取られました。上野教授は大の犬好きで、ハチ公を大切に育て、ハチ公も飼い主である上野教授に忠実になりました。ハチ公の物語は上野教授との固い絆と、渋谷駅でいつまでも待ち続ける健気な姿から生まれました。

正解: 1. 駒場の東大キャンパス

解説: ハチ公は毎日上野教授に同伴して駒場の東大キャンパスまで見送っていました。駒場は東京大学のキャンパスで、農学部があった場所です。ハチ公は忠実に上野教授と一緒に通い、彼を見送るために毎日駒場まで同行していました。この姿勢がハチ公の忠誠心と愛情深さを物語っています。

正解: 2. 渋谷駅

解説: ハチ公が来てから1年半ほど経ったある日、上野教授はいつものようにハチ公を連れて大学に出勤しましたが、大学で脳溢血のため急死してしまいました。翌日から、ハチ公は毎日、主の帰らぬ渋谷駅に通うようになりました。上野教授が帰らぬ人となった日、いつまで経っても上野教授が姿を見せないことから、上野教授がよく長期出張に出た渋谷駅のことを思い出し、上野教授が帰ってくるとすれば渋谷駅だと思い、これ以降は農学部ではなく、渋谷駅を迎え先に変えて主人の帰りをいつまでも待ち続けたのではないかと思われます。

ハチ公は飼い主である上野教授との絆を持ち続け、彼の帰りを待ち続けるために渋谷駅で昼の時間を過ごしました。そのため、渋谷駅はハチ公の忠誠心と愛情深さの象徴となりました。

正解: 1. 朝日新聞の記事

解説: ハチ公が有名になったきっかけは、朝日新聞の記事です。昭和7年10月4日の朝刊に、斎藤弘吉氏の投書をもとにして「いとしや老犬物語」という記事が掲載されました。この記事によって、ハチ公の渋谷駅での待ち続ける姿勢が広く知られるようになりました。朝日新聞の記事はハチ公の物語を広めるきっかけとなりました。

正解: 1. ハチ公がまだ生きている時

解説:

ハチが渋谷駅に通い始めた頃、ハチはまだ忠犬として讃えられるわけでもなく、駅員や乗客などからいじめられるなど、惨めな状況にありました。こうしたハチの窮状を不憫に思った斉藤弘吉さんは、「ハチの窮状を救うためには、広く世間に訴えることが必要」だと考え、かわいそうなハチの身の上を訴える投書を東京朝日新聞に投稿しました。これを見た朝日新聞記者が、十分なファクトチェック取材もせずに、斉藤さんの投書をもとに、ハチの悲しくもけなげな身の上をハチの写真と一緒に新聞記事として掲載したのです（1932年10月4日付）。

「大正15年の3月に、大切な育て親だった駒場農大の故上野教授に逝かれてから、在りし日の慣しを続けて、雨の日、雪の日の7年間を、今は、かすむ老いの目を見張って、帰らぬ主人をこの駅で待ち続けている。」といった内容でした。

この記事が大反響を呼び、ハチ公は一気に国民的な人気者になりました。これを機に、渋谷駅でのハチの待遇が一気によくなり、ついには、まだ生きているにも関わらず、ハチ公の銅像が建てられるという空前のハチ公ブームが巻き起こりました。

正解: 1. 斎藤弘吉氏

解説: 斎藤弘吉氏は秋田犬や芝犬などの日本犬の保存に貢献し、ハチ公の支援にも力を尽くした人物です。彼はハチ公の物語を朝日新聞に投稿し、その結果、ハチ公の姿勢が広く知られるようになりました。また、斎藤氏は日本犬の保存と繁殖にも取り組み、日本犬の文化的価値を守るために尽力しました。彼の貢献によって、秋田犬や芝犬などの日本犬の保存とハチ公の物語が後世に伝えられることとなりました。

正解: 1. 映画「HACHI 約束の犬」が公開されたこと

解説: 忠犬ハチ公が世界的に有名になったきっかけは、映画「HACHI 約束の犬」の公開です。この映画は2009年に公開され、リチャード・ギアが飼い主の教授役を演じました。映画はハチ公の忠誠心と愛情深さを描いた感動的な物語であり、世界中で多くの人々の心を打ちました。映画の公開によって、ハチ公の物語が世界に広まり、彼の忠誠心と姿勢が称賛されるようになりました。

正解: 1. 国立科学博物館

解説: ハチ公の剥製は国立科学博物館で保存・公開されています。国立科学博物館は日本の科学技術の発展や自然環境の保全に関する展示を行っており、ハチ公の剥製もその一部として展示されています。ハチ公の剥製は彼の忠誠心と姿勢を後世に伝えるために大切に保存されています。

正解: 1. 農業土木学を創設した

解説: 上野博士は農業土木学を創設し、その業績で知られています。農業土木学は農業技術と土木工学を組み合わせた学問であり、農村の開発や灌漑システムの設計などに応用されます。上野博士はこの分野で多くの研究を行い、農業の発展に貢献しました。彼の業績は農業土木学の発展に大きな影響を与えています。

参考文献：

林正春編『ハチ公文献集』（1991 非売品　渋谷区中央図書館蔵）
斉藤弘吉著『日本の犬と狼』（1964 雪華社）
伊東真弓著『ハチ公：生誕100周年記念』（2023）
一ノ瀬正樹・正木春彦編『東大ハチ公物語』（2015 東大出版会）
飯田操著『忠犬はいかに生まれるか』（2013 世界思想社）