「世界遺産条約履行の戦略目標」がよくわかる！クイズ

正解は「2. Creativity（創造性）」です。

解説:

世界遺産条約採択30周年にあたる2002年に、ハンガリーのブダペストで「世界遺産に関するブダペスト宣言」が採択され、国際協力の下で世界遺産の顕著な普遍的価値を守り、世界遺産が持続可能な社会の発展に貢献するために、戦略目標「4つのC」が示されました。その後、2007年にニュージーランドで行われた第31回世界遺産委員会で「5番目のC」が加えられ、「5つのC」が世界遺産条約履行の戦略目標となりました。毎年の世界遺産委員会において、世界遺産センターは1年間の活動を「5つのC」の分類に当てはめて報告しています。具体的には次の五つです。

• Credibility（信頼性）: 世界遺産リストの信頼性を高めることが重要です。これには、正確な評価と選定プロセス、信頼性のある情報の提供が含まれます。
• Conservation（保存）: 世界遺産の保存と保護は主要な目標です。これには、文化遺産や自然遺産の保全、修復、管理が含まれます。
• Capacity-building（能力開発）: 世界遺産に関わる人々の能力開発は重要です。これには、専門家や管理者の育成、技術の継承、教育プログラムの提供が含まれます。
• Communication（情報伝達）: 世界遺産の価値や理念を広めるために、情報伝達が必要です。これには、観光客や地域住民への情報提供、教育活動、啓発キャンペーンが含まれます。
• Community（共同体）: 世界遺産の保護には地域コミュニティの参画が重要です。これには、地元の人々との協力、地域開発の促進、文化的な継承が含まれます。

「2. Creativity（創造性）」は正しくない選択肢ですが、他の5つのCは、世界遺産条約履行の戦略目標として重要な要素です。