世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」がよくわかる！クイズ10問

正解: 3. (iii)と(v)

解説: 世界遺産「縄文遺跡群」は、以下の登録基準に基づいて登録されています。

(iii) 人類の創造力を示す傑出した証拠であり、人類の文化の伝統の進化または交流の重要な時期を示す (v) 人類の自然環境または文化的景観の重要な例証であり、対象地域の自然環境の保存、保護、回復において特に重要な働きをする

縄文時代の遺跡群は、日本列島における独自の文化の発展を示し、人類の文化の進化や交流の重要な時期を伝えています。また、縄文時代の自然環境や文化的景観は、当時の人々の生活や自然との関わりを反映しており、その保存や保護が重要です。

例えば、キウス周堤墓群や大森勝山遺跡は、縄文時代の墓地や祭祀遺跡として、人類の創造力や文化の進化を示す重要な遺跡です。また、高砂貝塚や亀ヶ岡石器時代遺跡は、当時の人々の生業や精神性を反映した貝塚や集落遺跡として、人類の自然環境や文化的景観の重要な例証となっています。

世界遺産「縄文遺跡群」の登録は、縄文時代の文化や環境の価値を世界に認めさせる重要な一歩となりました。

正解: 3. 三内丸山遺跡

解説:

三内丸山遺跡は、青森県中央部の青森市に所在し、八甲田山系からのびる緩やかな丘陵の先端部、沖館川沿岸の標高約20メートルの海岸段丘上に立地しています。この遺跡は、陸奥湾をのぞむ段丘上に広がる大規模な拠点集落跡で、計画的に竪穴建物、掘立柱建物、列状に並んだ土坑墓、埋設土器、盛土、貯蔵穴、道路、大型建物などが配置されています。

遺跡からは、膨大な量の土器や石器のほか、食生活や環境を示す多種多様な魚骨や動物骨、クリ、クルミなどの堅果類が出土しており、当時の人々が通年を通じて自然資源を巧みに利用していたことがわかります。

この遺跡は、日本の縄文時代の文化や社会の発展を研究する上で非常に重要な遺跡であり、その規模や計画的な配置から、当時の人々の高度な社会組織と豊かな精神文化を伺うことができます。

正解: 3. 1万年以上にわたる農耕以前の定住社会の物証

解説: 世界遺産「縄文遺跡群」の一番の特色は、1万年以上にわたる農耕以前の定住社会の物証です。

縄文時代は、農耕が始まる以前の時代でありながら、日本列島において人々が定住し、独自の文化を築いていた時代です。この時代の遺跡からは、農耕以前の生活様式や技術、信仰などが垣間見えます。

例えば、集落には、竪穴建物、掘立柱建物、列状に並んだ土坑墓、埋設土器、盛土、貯蔵穴、道路、大型建物などが計画的に配置されているや是川石器時代遺跡は、縄文時代の集落遺跡として、農耕以前の定住社会の痕跡を示しています。これらの遺跡からは、狩猟・採集・漁労による生業の様子や、独自の工芸技術

正解: 3. 大湯環状列石

解説: 大湯環状列石は、秋田県北東部の鹿角市に所在し、米代川の支流である大湯川沿岸、標高約180メートルの台地上に立地しています。この遺跡は、大湯川の近くに位置し、サケやマスなどの遡上魚が捕獲できる河川に面していたため、食料確保に適した場所とされています。大湯環状列石遺跡には、大小の川原石を組み合わせた複数の配石遺構が環状に配置されており、環状列石を取り囲むように竪穴建物、土坑墓、貯蔵穴などが同心円状に配置されています。また、遺跡からは土偶や土版、動物形土製品、鐸形土製品、石棒、石刀などの祭祀・儀礼の道具が多数出土しており、古代の精神文化や儀式の様子を窺い知ることができます。

正解: 2. 高砂貝塚

解説: 高砂貝塚は、北海道南西部の洞爺湖町の内浦湾をのぞむ低地に立地する貝塚を伴う共同墓地です。この遺跡は、縄文時代の集落遺跡として、長い年月を経て形成された貝塚が特徴であり、当時の人々の生業や生活様式を示す重要な遺跡とされています。

高砂貝塚からは、縄文時代の人々が漁労や狩猟・採集を通じて得た豊かな自然資源を利用していたことがわかります。また、貝塚からは多くの貝殻や動物の骨、石器などが出土し、縄文時代の人々の生活や文化を研究する上で貴重な資料となっています。

正解: 4. 亀ヶ岡石器時代遺跡

解説: 亀ヶ岡石器時代遺跡は、青森県つがる市にある縄文時代晩期の集落遺跡です。この遺跡は、「遮光器土偶」と呼ばれる特徴的な土偶が出土したことで知られています。遮光器土偶は、顔がマスク状に覆われており、太陽の光を遮るためのものと考えられています。

亀ヶ岡石器時代遺跡からは、縄文時代晩期の集落の様子や生活環境を知ることができます。出土した遺物には、土器や石器、貝製品などがあり、当時の人々の生活や文化を研究する上で貴重な資料となっています。

正解: 1. 伊勢堂岱遺跡

解説: 伊勢堂岱遺跡は、秋田県の米代川近くの段丘上に立地する直径約45ｍに及ぶ環状列石を主体とする祭祀遺跡です。この遺跡は、縄文時代の祭祀や信仰の場として使用されていたことがわかります。

伊勢堂岱遺跡からは、環状列石や土偶、石器などの遺物が出土し、縄文時代の信仰や社会の様子を窺うことができます。特に、その大きな環状列石は、当時の人々が祭祀や儀式を行うために重要な役割を果たしていたことを示しています。

正解: 2. 大船遺跡

解説: 大船遺跡は、太平洋をのぞむ函館市の段丘上に立地する、祭祀場が発達した拠点集落跡です。この遺跡は、縄文時代の集落の様子や祭祀の実践を窺うことができる重要な遺跡とされています。

大船遺跡は、当時の人々が太平洋に面した地域で、祭祀や儀式を行っていたことを示しています。遺跡からは、環状列石や土偶、土器などが出土し、縄文時代の信仰や文化の一端を垣間見ることができます。

正解: 1. 北黄金貝塚

解説: 北黄金貝塚は、北海道南西部の内浦湾をのぞむ丘陵上に立地する貝塚を伴う集落跡です。この遺跡は、縄文時代の集落の痕跡を示す重要な遺跡とされています。

北黄金貝塚からは、縄文時代の人々が漁労や狩猟・採集を通じて得た豊かな自然資源を利用していたことがわかります。また、貝塚からは多くの貝殻や動物の骨、石器などが出土し、縄文時代の人々の生活や文化を研究する上で貴重な資料となっています。

正解: 1. 二ツ森貝塚

解説: 二ツ森貝塚は、青森県七戸町の小川原湖に面した丘陵上に所在し、海水性及び汽水性の貝塚が環境の変化を示す集落跡です。この遺跡は、縄文時代の集落の痕跡を示す重要な遺跡とされています。

二ツ森貝塚からは、縄文時代の人々が海や湖を利用して魚介類を取り入れていたことがわかります。遺跡からは多くの貝殻や動物の骨、石器などが出土し、縄文時代の人々の生活や文化を研究する上で貴重な資料となっています。