世界遺産「古都京都の文化財」のすべてがわかる！クイズ20問

正解:
2. 17件です。

解説:

現在、古都京都の文化財として世界遺産に登録されているのは17件です。これらの文化財は、京都の歴史や文化を象徴する重要な遺産として、世界的に価値が認められています。

現在の構成遺産は、国宝建造物があるか、庭園が特別名勝に指定されているもの（16社寺、1城）だけで構成されています。登録文化財の一覧は次のとおりです。

正解: 「2. 1994年」です。

解説

「古都京都の文化財」は、1994年に世界遺産に登録されました。京都は、日本の歴史と文化が豊かに残る場所として知られており、多くの文化財が保存されています。

京都の文化財は、その独自性と美しさから、世界的な価値が認められました。世界遺産に登録されることで、京都の歴史的な価値と文化的な遺産が国内外に広く紹介されるようになりました。

登録された文化財には、寺院や神社、庭園、建築物などが含まれています。これらの文化財は、古代から現代までの京都の歴史を物語っており、多くの人々にとって貴重な存在です。

正解:

「1. 坂上田村麻呂」です。

解説:

清水寺は、坂上田村麻呂によって開かれた寺院です。坂上田村麻呂は、平安時代の武将であり、清水寺の建立に尽力しました。

宝亀11年（780年）、鹿を捕えようとして音羽山に入り込んだ坂上田村麻呂は、修行中の賢心に出会いました。田村麻呂は妻の高子の病気平癒の為、薬になる鹿の生き血を求めてこの山に来たのですが、延鎮より殺生の罪を説かれ、観音に帰依して観音像を祀るために自邸を本堂として寄進したということです。後に征夷大将軍となり、東国の蝦夷平定を命じられた田村麻呂は、自身が建立した清水寺に平定参拝をしたといいます。

清水寺は、京都市東山区に位置し、その美しい景観と歴史的な価値から多くの人々に親しまれています。寺内には、本堂や三重塔などの建造物があり、特に清水の舞台からの眺めは絶景として知られています。

清水寺は、年間を通じてさまざまな行事や祭りが行われています。例えば、毎年3月には「お水取り」と呼ばれる行事が行われ、多くの参拝者が訪れます。また、夏の時期には「清水寺夏祭り」として知られるイベントも開催されます。

清水寺は、その歴史と美しさから世界遺産にも登録されており、国内外から多くの観光客が訪れます。京都を訪れる際には、ぜひ清水寺を訪れて、その風格と魅力を体感してみてください。

正解:

「4. 約85％」です。

解説

実際には、清水の舞台から飛び降りた人の生存率は高いとされています。清水寺の舞台の高さは約13メートルであり、その高さから飛び降りた場合でも、周囲に水があるため、多くの人が生存しています。

清水の舞台から飛び降りることは、過去には自殺の手段としても知られていましたが、現在では厳しく制限されており、安全対策が行われています。1872年（明治5年）に京都府は「舞台飛び落ち」は封建的な悪習であるとして禁止する布令を出し、舞台欄干周囲に柵を張るなどの対策を施したことで、「飛び落ち」は影をひそめました。現在、清水寺では訪れる観光客に対して、安全に楽しむための注意喚起も行っています。

清水の舞台からの景色は絶景として知られており、多くの観光客が訪れています。舞台からの眺めや周辺の風景を楽しむことができるため、訪れる際にはぜひその美しい景観を堪能してください。

正解: 「2. 黒漆（くろうるし）」です。

解説

銀閣寺（慈照寺）は、京都市左京区にある仏教寺院で、美しい庭園と共に多くの観光客に人気です。この寺院の外壁は、当初黒漆で覆われていました。

黒漆は、黒い漆で塗られた表面仕上げの技法です。銀閣寺の外壁は、その美しい黒漆が特徴であり、建物全体に高級感と落ち着きを与えています。黒漆によって銀閣寺は、他の建物とは一線を画した存在感を持っています。

現在の銀閣寺は、多くの観光客が訪れる場所となっており、その美しい外観や歴史的な価値を楽しむことができます。銀閣寺を訪れる際には、黒漆に覆われた外壁の美しさに注目してみてください。

正解: 「1. 足利義満の北山山荘」です。

解説

鹿苑寺（金閣寺）は、京都市北区に位置する仏教寺院であり、日本を代表する観光名所の一つです。この寺院は、室町時代に足利義満が自身の別荘として建てたものであり、豪華な金箔で覆われた建物が特徴です。

鹿苑寺は、もともとは足利義満の北山山荘として使用されていました。足利義満は、室町幕府の初代将軍であり、文化の保護と振興に力を注ぎました。鹿苑寺はその一環として建てられ、足利義満の文化的な趣味や富の象徴としての役割を果たしていました。

鹿苑寺の建物は、上層部が金箔で覆われており、美しい光沢を放っています。建物の美しさと、周囲の池や庭園との調和が特に印象的です。鹿苑寺は、多くの観光客にとって必見の場所であり、京都を訪れる際にはぜひ訪れてみてください。

正解: 「4. 虎の子渡し」です。

解説

龍安寺の方丈庭園（石庭）は、石の配置から「虎の子渡し」と呼ばれています。この庭園は、砂を巧みに利用して石の配置を表現しており、その美しさと緻密なデザインが評価されています。

「虎の子渡し」とは、石の配置が虎の子（子供のように小さくて可愛らしいもの）が渡り終わった後の足跡のように見えることから名付けられました。砂をならして石を配置することで、石の間には砂が均等に広がり、足跡のような美しい模様が生まれます。

龍安寺の方丈庭園は、その美しさと独特なデザインから多くの人々を魅了しています。訪れる人々は、石庭を見ながら静寂な時間を過ごし、心を落ち着かせることができます。

京都を訪れる際には、ぜひ龍安寺に足を運んで、方丈庭園の美しさと独自の石の配置を体験してみてください。

正解： 「3. 足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために建てた」です。

解説

天龍寺は、京都市右京区に位置する仏教寺院で、鎌倉時代に建立されました。この寺院は、足利尊氏によって後醍醐天皇の菩提を弔うために建てられました。

足利尊氏は、後醍醐天皇の時代に活躍した武将であり、後醍醐天皇の菩提を弔うために天龍寺を建立しました。この寺院は、歴史的な価値と美しい庭園で知られており、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

天龍寺の曹源池庭園は、日本庭園の代表的なものであり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。また、寺院内には重要文化財や国宝なども多く所蔵されており、歴史や文化に興味のある人々にとって魅力的な場所です。

京都を訪れる際には、ぜひ天龍寺を訪れて、その美しい庭園と歴史的な価値を体験してみてください。

正解: 「4. 夢窓疎石」です。

解説

西芳寺は、京都市右京区に位置する仏教寺院で、特に美しい苔の庭で知られています。この苔の庭は、特別名勝として指定されており、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

苔の庭を作ったのは、夢窓疎石（むそうそせき）という僧侶です。夢窓疎石は、12世紀に西芳寺の庭園を設計し、その美しい苔の庭を作り上げました。彼は、苔の生育環境を研究し、特殊な技法を使って庭に苔を育てることに成功しました。

西芳寺の苔の庭は、その美しさと緻密なデザインから多くの人々を魅了しています。苔の緑色が鮮やかで、庭全体が幻想的な雰囲気を演出しています。訪れる人々は、この美しい庭園を散策しながら、心を癒すことができます。

夢窓疎石の功績によって創造された西芳寺の苔の庭は、日本の文化遺産として重要な存在です。京都を訪れる際には、ぜひ西芳寺の苔の庭を訪れて、その美しさを体験してみてください。

正解: 「1. 渡月橋」です。

解説

嵐山は、京都市右京区に位置する観光地で、美しい自然環境と歴史的な名所で知られています。嵐山の川には、全長250メートルの橋である「渡月橋」が架かっています。

渡月橋は、嵐山のシンボル的存在であり、多くの観光客に人気のスポットです。この橋は、川の両岸を結び、嵐山の景色を一望できる絶好のスポットです。

橋の名前である「渡月」は、夜に月明かりの下で川を渡るような風景をイメージさせます。特に春や秋の夜には、ライトアップされた渡月橋からの眺めが美しく、多くの人々を魅了しています。

正解: 「3. 親鸞」です。

解説

西本願寺は、京都市下京区にある浄土真宗本願寺派の総本山であり、親鸞聖人の廟堂として建立されました。親鸞聖人は、浄土真宗の開祖であり、多くの信徒から敬愛されています。

西本願寺は、親鸞聖人の教えを広めるために建立されました。寺院の建物や庭園は、美しい装飾と独特の雰囲気を持っており、多くの参拝者が訪れています。

親鸞聖人の教えは、悟りを求める人々にとって大きな救いとなっています。西本願寺は、その教えを守り続けながら、多くの人々に精神的なサポートを提供しています。

正解:
「2. 徳川家康」です。

解説

二条城は、京都市中京区に位置する日本の城であり、国宝に指定されています。この城は、徳川家康によって造営されました。

徳川家康は、江戸幕府の初代将軍であり、日本の歴史上最も有名な武将の一人です。彼は1603年に江戸幕府を開いたことで知られていますが、その前の1593年には二条城の造営を始めました。

二条城は、当時の政治的な中心地である京都において、徳川家康の権力を象徴する存在でした。建物は美しく装飾され、広大な敷地内には庭園や堀があります。

現在、二条城は観光名所として多くの人々に訪れています。訪れる人々は、その美しい建物や庭園を楽しみながら、日本の歴史と文化に触れることができます。

正解: 「2. 大政奉還」です。

解説

慶応3年（1867年）10月14日、二条城で行われた出来事は、江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜による「大政奉還」です。この出来事は、幕末の時代背景の中で、政治的な転換点となった重要な出来事です。

大政奉還とは、徳川幕府が政権を明治政府に返上することを意味します。この出来事は、幕府の力が弱まり、新しい時代の幕開けを告げるものでした。

大政奉還をきっかけにして、明治時代の日本は急速に近代化が進みました。政治・経済・社会の変革が行われ、日本は西洋の先進国に追いつくための努力を始めました。

二条城は、この重要な出来事が行われた場所として歴史的な価値を持っています。訪れる人々は、二条城の歴史とその役割について学びながら、幕末から明治時代への転換期を感じることができます。

正解: 「2. 鳥獣人物戯画」です。

解説

高山寺には、日本最古のマンガとされる「鳥獣人物戯画」が収められています。このマンガは、カエルやウサギなどの動物や人物がコミカルに描かれており、ユーモラスなストーリーが展開されています。

「鳥獣人物戯画」は、13世紀に描かれたもので、仏教寺院である高山寺に古くから伝わってきました。このマンガは、その非常に古い歴史と、カエルやウサギなどの動物が出てくるユニークな内容から注目を浴びています。

高山寺は、京都市東山区に位置し、美しい庭園や歴史的な建造物があることで知られています。また、高山寺は、参拝者に多くの魅力的な体験を提供しており、その一環として「鳥獣人物戯画」の鑑賞も楽しむことができます。

京都を訪れる際には、ぜひ高山寺に足を運んで、日本最古のマンガである「鳥獣人物戯画」を見てみてください。

正解: 「4. 宇治上神社」です。

解説

宇治上神社は、日本で現存する最も古い神社建築であり、世界遺産にも登録されています。この神社は、京都府宇治市に位置し、平安時代の建築様式を代表するものとして知られています。

宇治上神社は、宇治川の河畔に鎮座しており、美しい自然環境に囲まれています。神社の建物は、木造でありながら、長い年月を経て現在まで残る美しい姿を保っています。

この神社の歴史は古く、平安時代の初期に創建されました。宇治上神社は、国内外から多くの観光客を魅了しており、特に修学旅行生や観光客に人気です。京都を訪れる際には、ぜひ宇治上神社を訪れて、その古い歴史と美しい建築をご覧ください。

正解: 「1. 阿弥陀如来坐像」です。

解説

平等院鳳凰堂は、京都府宇治市に位置し、日本を代表する仏教寺院の一つです。鳳凰堂は、平等院の本堂であり、重要文化財に指定されています。内部には、多くの国宝や重要文化財があります。

平等院鳳凰堂の内部にある国宝は、「阿弥陀如来坐像」です。この仏像は、平等院の鳳凰堂の中央に安置されており、仏教の信仰対象として崇められています。阿弥陀如来は、慈悲と智慧の象徴であり、信者たちに平等院での祈りと瞑想の対象となっています。

平等院鳳凰堂は、その美しい建築様式や内部の宝物で多くの観光客を魅了しています。特に、鳳凰堂の内部にある阿弥陀如来坐像は、その美しさと歴史的な価値から注目されています。京都を訪れる際には、ぜひ平等院鳳凰堂を訪れて、その迫力ある建築と貴重な仏像をご覧ください。

正解は「1. 徒然草」です。

解説： 吉田兼好作『徒然草』には、仁和寺についての随筆がいくつか載っています。その中でも特に有名な段が「仁和寺にある法師」で、中学校の教科書にも収録されています。。原文と日本語訳（島内裕子訳）は次のとおりです。

（原文）

（現代語訳）

“仁和寺の法師が、年を取るまで、石清水八幡宮にお詣りしたことがなかったので、そのことを残念に思い、ある時、思い立って、ただ一人、徒歩でお詣りした。男山の麓にあった極楽寺・高良社などの付属寺院や末社だけを拝んで、これだけと心得て帰ってきた。

さて、傍らの親しい人に向かって、「やっと年来の宿願を果たしました。聞いていた以上に、尊いお宮でした。けれども、参詣している人々が皆、山に登っていたのは、何がそこにあるのか知りたく思いましたが、神にお詣りするのが今回の一番大切な目的ですから、山には登りませんでした」と言ったということである。

少しのことにも、先達はありたいものである。”

（島内裕子訳）

正解:
「1. 聖宝（理源大師）」です。

解説

醍醐寺は、聖宝（理源大師）によって開山された寺院です。聖宝は、平安時代の僧侶であり、醍醐寺を開いたことで知られています。

醍醐寺は、京都市南区に位置し、その美しい庭園と歴史的な建造物が訪れる人々を魅了しています。また、醍醐寺は、年間を通じてさまざまな行事や祭りが行われています。例えば、毎年4月には「醍醐寺の花まつり」が開催され、多くの参拝者が訪れます。

醍醐寺は、その歴史と美しさから世界遺産にも登録されており、多くの観光客が訪れます。京都を訪れる際には、ぜひ醍醐寺を訪れて、その迫力ある歴史と美しい景観を体験してみてください。

正解:

「3. 比叡山延暦寺」です。

解説:

比叡山延暦寺は、最澄（さいちょう）によって開かれた寺院です。最澄は、平安時代初期の僧侶であり、天台宗を開いた人物として知られています。

比叡山延暦寺は、滋賀県大津市に位置し、比叡山という山岳地帯に広がっています。この寺院は、天台宗の総本山として栄え、多くの修行僧が集まりました。また、比叡山延暦寺は、その豊かな自然環境と歴史的な価値から、世界遺産にも登録されています。

延暦寺は、多くの建造物や仏像を有しており、その美しい景観や歴史的な遺産が訪れる人々を魅了しています。また、延暦寺は、年間を通じてさまざまな行事や祭りが行われています。例えば、毎年4月15日には「春の大祭」が行われ、多くの参拝者が訪れます。

比叡山延暦寺は、その歴史的な価値と美しい自然環境から、多くの観光客が訪れています。滋賀県を訪れる際には、ぜひ比叡山延暦寺を訪れて、その迫力ある歴史と美しい景観を体験してみてください。

正解:

「2. 東寺」です。

解説:

東寺（とうじ）は、正式には教王護国寺（きょうおうごこくじ）といいます。この寺院は、空海（くうかい）に下賜され、真言宗総本山となりました。東寺は、京都市南区に位置し、その歴史と文化的な価値から多くの人々に愛されています。

東寺は、平安時代に創建され、当初は国家の保護を受けるための寺院として設立されました。寺内には、多くの重要文化財や国宝があり、その美しい建築様式や仏像などが訪れる人々を魅了しています。

東寺は、年間を通じてさまざまな行事や祭りが行われています。例えば、毎年3月21日には「春彼岸会」が行われ、多くの参拝者が訪れます。また、秋の時期には「秋彼岸会」や「お月見縁日」などのイベントも開催されます。

東寺は、その歴史や美しさから世界遺産にも登録されており、多くの観光客が訪れます。京都を訪れる際には、ぜひ東寺を訪れて、その迫力ある歴史と美しい景観を体験してみてください。

参考文献：

井上満郎・中田昭『歴史でめぐる洛中洛外』（淡交社）
森浩一『京都の歴史を足元からさぐる』（学生社）