集団で議論すると極端な方向に判断が振れる現象のことを何という？

解説：

リスキーシフトとは、集団で何かを判断する際に、より危険でリスクの高い決断をしてしまう心理状態を指します。集団極性化の1つであり、討論の場での意見が極端になる現象です。

例えば、ある課題について討論する会議に参加する場合を考えてみましょう。参加者はそれぞれ個別に意見やスタンスを持っていますが、討論が進むと同調圧力や情報共有により、より極端な意見に傾向しやすくなります。

リスキーシフトの具体的な例として、新しい商品の発売について討論する場面を考えてみましょう。個人的には慎重な意見を持っている人が、グループ内で他のメンバーが積極的にリスクを取ることを提案した際、自身の意見を変えてしまい、よりリスキーな決断に同調することがあります。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という集団心理や、SNSなどでしばしば起きるネット炎上なども、リスキーシストの一例といえます。

リスキーシフトは、集団での意思決定において慎重さやリスクのバランスを欠いた判断をもたらす可能性があります。そのため、討論や意思決定の場で、リスキーシフトが起きないように注意が必要です。