正解: 4. ジュリアス・シーザー
解説:
この有名な名言「人間の行ないには潮時というものがある」(There is a tide in the affairs of men)は、シェイクスピアの悲劇『ジュリアス・シーザー』に登場します12。具体的には、第4幕第2場(一部の版では第3場)でブルータスがキャシアスに語る台詞の一部です。
この台詞の全文は以下の通りです:
"There is a tide in the affairs of men
Which, taken at the flood, leads on to fortune;
Omitted, all the voyage of their life
Is bound in shallows and in miseries.
On such a full sea are we now afloat,
And we must take the current when it serves,
Or lose our ventures."1
この台詞は、人生における機会の重要性を海の潮の比喩を用いて表現しています。ブルータスは、人生には潮のように来る機会があり、それを掴めば成功につながるが、逃せば人生は浅瀬や不幸に縛られてしまうと説いています。
この場面では、ブルータスはキャシアスに対して、オクタヴィアスとアントニーの軍と戦うべき適切なタイミングについて議論しています。ブルータスは、今こそが行動を起こすべき「満潮」の時だと主張し、この機会を逃せば彼らの勝利の可能性が失われると説得しているのです。
この名言は、人生における決断の重要性や、チャンスを掴むタイミングの大切さを表現した普遍的な教訓として、現代でも広く引用されています。ビジネスや人生の様々な場面で、機会を見極め、適切なタイミングで行動することの重要性を説く際によく用いられます2。