ジャンヌ・ダルクのことがよくわかる！クイズ10問

ジャンヌ・ダルクの生家（現在は記念館）

正解：
2. 1412年頃

解説： ジャンヌ・ダルクは1412年頃に生まれました。彼女はフランスの農村ドンレミで生まれ育ち、後にフランスの歴史に大きな影響を与えることになります。彼女の出生年は正確には分かっていませんが、歴史的な記録や証言から1412年頃と推定されています。ジャンヌ・ダルクはフランスの民衆からの支持を受け、百年戦争中にフランスを勝利に導くために戦いました。彼女の勇気と信念は多くの人々に感銘を与え、彼女はフランスの英雄として称えられています。

ドンレミにあるジャンヌ・ダルクの像

バスティアン・ルパージュ「神の声を聞くジャンヌ」1879年　メトロポリタン美術館

正解：
3. 13歳くらい

解説： ジャンヌ・ダルクはおそらく13歳くらいの時に神の声を聞いたと言われています。彼女はフランスの農村地域で生まれ育ち、若い頃から聖職者や聖書の教えに深く信仰心を抱いていました。ある日、大天使ミカエルの姿がジャンヌの前に現れ、王太子の許に行くこと、オルレアンの包囲を解いて王太子をランスで戴冠させ、王位に就かせること、フランスを救うことを命じたといわれます。この神の声に導かれ、彼女はフランス軍を指導し、百年戦争で大きな役割を果たしました。ジャンヌ・ダルクの信仰心と勇気は多くの人々に感銘を与え、彼女はフランスの英雄として称えられています。

正解: 2. ボードリクール

解説: ジャンヌ・ダルクが無名の少女の時、彼女を王太子シャルル（後のシャルル7世）に会わせるよう仲介してくれたのはボードリクールというヴォクラールの警固隊長でした。ボードリクールはジャンヌの情熱と信念に触れ、彼女を支援することを決意しました。彼の尽力により、ジャンヌは王太子に面会し、彼女の使命を託されることとなりました。ボードリクールの貢献はジャンヌ・ダルクの物語において重要な役割を果たしました。

正解: 1. シノン城

解説: 1429年3月29日、ジャンヌ・ダルクは王太子シャルルに謁見するためにシノン城を訪れました。シノン城はフランスの中部に位置し、百年戦争中はシャルルの居城になっていました。ジャンヌはシノン城でシャルルに会い、変装していたシャルルを王太子と見抜き、彼女の使命とフランスの解放のために戦うことを説きました。シャルルは自分自身しか知らないことをジャンヌが知っていたことに驚き、ジャンヌの言葉を信じるようになりました。この出会いがきっかけとなり、ジャンヌはフランス軍を指導し、歴史的な勝利を収めることになります。

Orleans, France

正解: 1. オルレアン

解説: ジャンヌ・ダルクはオルレアンでフランスの失地回復を最初に実現しました。オルレアンは百年戦争中にイングランド軍に包囲されていたフランスの重要都市でした。ジャンヌはオルレアンの解放を目指し、フランス軍の指揮を執りました。彼女の指導の下、フランス軍は勇敢に戦い、オルレアンの包囲を解いて勝利を収めました。この勝利はフランスに勇気と希望を与え、ジャンヌ・ダルクの名声を高めることになりました。

ランスの大聖堂

正解: 4. ランス

解説: 1429年7月15日、ジャンヌ・ダルクの率いるフランス軍は、長い戦いの末にランスを奪還しました。ランスはフランスの重要な都市であり、その奪還はフランスにとって大きな勝利となりました。ジャンヌ・ダルクの指導の下、フランス軍は無敵の進撃を続け、敵を打ち破ってランスを取り戻しました。この勝利はフランスの士気を高め、百年戦争における転機となりました。ランスの奪還はジャンヌ・ダルクの英雄的な業績の一つであり、彼女の名声をさらに高めることとなりました。

シャルル7世 (Wikipediaより）

正解: 4. シャルル7世の戴冠式

解説: 1429年7月17日、ランスではシャルル7世の戴冠式が行われました。ジャンヌ・ダルクの指導の下、フランス軍がランスを奪還した後、シャルル7世はランス大聖堂で戴冠式を行い、フランス王として正式に即位しました。この戴冠式はフランスの歴史的な瞬間であり、ジャンヌ・ダルクの勇気と尽力が報いられた瞬間でもありました。シャルル7世の戴冠はフランスに勇気と希望を与え、ジャンヌ・ダルクの功績を称えるものでした。

正解: 2. ジャンヌを助けようとしなかった

解説: ジャンヌ・ダルクがブルゴーニュ（イングランド）軍の捕虜になったとき、シャルル7世はジャンヌを助けようとしなかったとされています。シャルル7世はジャンヌの勝利によりフランス王位を回復したものの、その後はイングランドとの和平路線に転換しました。彼はジャンヌを捕虜になったまま放置しましたが、これはシャルルにとって強硬派のジャンヌが邪魔になったからです。この態度は多くの人々に失望を与え、ジャンヌがフランスの英雄として復権するまでには長い時間がかかりました。その後、ジャンヌはイギリス占領下のルーアンに身柄を移され、宗教裁判にかけられることになりました。

ヘルマン・スティルケ『火刑台のジャンヌ・ダルク』(Wikipediaより）

正解: 3. 魔女として火刑に処せられた

解説: 1431年、ジャンヌ・ダルクはルーアンで異端審問の尋問を受けました。彼女は異端とされ、魔女として告発されました。尋問の結果、ジャンヌは有罪とされ、火刑に処せられることが決まりました。1431年5月30日、彼女はルーアンの市庁舎前で火刑にされました。ジャンヌの死刑は当時の政治的な状況によるものであり、後に彼女の名誉は回復されることになります。ジャンヌ・ダルクの勇気と信念は多くの人々に感銘を与え、彼女はフランスの英雄として永遠に称えられることになりました。

ヴァティカン サン・ピエトロ大聖堂

正解: 4. 1920年

解説: ジャンヌ・ダルクは1920年にローマ教皇ベネディクトゥス15世によって聖女に列せられました。この列聖はジャンヌの英雄的な業績と信仰心を称えるものであり、フランスと世界中のカトリック教徒にとって大きな出来事でした。ジャンヌ・ダルクは彼女の勇気と信念によって多くの人々に感銘を与え、フランスの英雄として永遠に称えられることとなりました。

パリのノートルダム大聖堂に安置されているジャンヌの彫像 (Wikipediaより）

参考文献：

加藤玄著『ジャンヌ・ダルクと百年戦争』（2022 山川出版社）
竹下節子著『ジャンヌ・ダルク　超異端の聖女』（講談社学術文庫）
ジュール・ミシュレ著『ジャンヌ・ダルク』（1987 中公文庫）
高山一彦著『ジャンヌ・ダルク　歴史を生き続ける「聖女」』（2005 岩波新書）