「世界遺産の登録基準」がよくわかる！クイズ10問

ル・コルビュジェの建築作品

正解は番号4です。

解説：
登録基準(i)は「人類の創造的才能を表現する傑作」を示しています。これは、人間の芸術、建築、工学、デザインなどの創造的な成果を含む世界遺産の基準です。これらの遺産は、人類の文化的な進歩や技術的な成果を反映しており、その保存と普及が重要視されています。

世界遺産リストには、数多くの登録物件がありますが、その中にはピラミッドや大聖堂、古代都市、美術館など、人類の創造的才能を象徴する傑作が含まれています。これらの遺産は、人間の創造力や芸術的表現の高い水準を示しており、世界中で称賛を浴びています。

基準(i)で登録された日本の世界遺産は、法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、厳島神社、日光の社寺、ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-の5件です。

法隆寺

正解: 2. 価値観の交流又はある文化圏内での価値観の交流

解説: 世界遺産の登録基準(ii)は、価値観の交流や文化圏内での価値観の交流を対象とします。これは、異なる文化間での相互理解や交流を促進するために重要な基準です。世界遺産として登録されるためには、これらの地域が顕著で普遍的な意義を持ち、文化的な多様性や交流の象徴となっている必要があります。

基準 (ii)が適用された日本の世界遺産は、法隆寺地域の仏教建造物、古都京都の文化財、厳島神社、古都奈良の文化財、琉球王国のグスク及び関連遺産群、紀伊山地の霊場と参詣道、石見銀山遺跡とその文化的景観、平泉―仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―、富岡製糸場と絹産業遺産群、明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業、ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の12件です。

古都奈良

正解: 1. ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証

解説: 世界遺産の登録基準(iii)は、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証を対象とします。これには、遺跡、建造物、芸術作品、祭りなどが含まれます。世界遺産として登録されるためには、これらの遺産が特定の文化的な伝統や文明の存在を示し、その価値を伝えるために重要である必要があります。

基準(iii)が適用された日本の世界遺産は、古都奈良の文化財、琉球王国のグスク及び関連遺産群、紀伊山地の霊場と参詣道、石見銀山遺跡とその文化的景観、富士山―信仰の対象と芸術の源泉、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産、百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-、北海道・北東北の縄文遺跡群の9件です。

姫路城

正解: 1. 歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観

解説: 世界遺産の登録基準(iv)は、歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観を対象とします。これには、古代の遺跡、歴史的な建造物、特定の時代の技術的な成果、美しい景観などが含まれます。世界遺産として登録されるためには、これらの遺産が歴史的な重要性を持ち、特定の時代を代表するものである必要があります。

基準(iv)が適用された日本の世界遺産は、法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、古都京都の文化財（京都市、宇治市、大津市）、白川郷・五箇山の合掌造り集落、厳島神社、古都奈良の文化財、日光の社寺、紀伊山地の霊場と参詣道、富岡製糸場と絹産業遺産群、明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業、百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-の11件です。

白川郷

正解: 3. ある文化を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用

解説: 世界遺産の登録基準(v)は、ある文化を代表する伝統的な集落や陸上ないし海上の利用を対象とします。これには、伝統的な建築様式や文化的な利用方法が含まれます。世界遺産として登録されるためには、これらの遺産が特定の文化を代表し、その伝統や利用方法を示す重要な存在である必要があります。

基準(v)が適用された日本の世界遺産は、白川郷・五箇山の合掌造り集落、石見銀山遺跡とその文化的景観、北海道・北東北の縄文遺跡群の3件です。

厳島神社

正解: 3. 顕著な普遍的価値を有する出来事，生きた伝統，思想，信仰，芸術的作品

解説: 世界遺産の登録基準(vi)は、顕著な普遍的価値を有する出来事、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品を対象とします。これは、人類共通の価値観や文化的な重要性を示す基準です。世界遺産として登録されるためには、これらの遺産が顕著な普遍的価値を持ち、人類全体にとって重要な存在である必要があります。

基準 (vi)が適用された日本の世界遺産は、法隆寺地域の仏教建造物、厳島神社、古都奈良の文化財、日光の社寺、琉球王国のグスク及び関連遺産群、平泉―仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―、富士山―信仰の対象と芸術の源泉、ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-、広島平和記念碑の9件です。

屋久島の森

正解: 4. 最上級の自然現象，又は，類まれな自然美を有する地域

解説: 世界遺産の登録基準(vii)は、最上級の自然現象や類まれな自然美を有する地域を対象とします。これには、自然の驚異的な現象や美しい景観が含まれます。世界遺産として登録されるためには、これらの地域が最高品質の自然現象や美しさを示し、世界的に類まれな存在である必要があります。

基準 (vii)が適用された日本の世界遺産は、屋久島の1件です。

ワディ・アル・ヒタン

正解: 4. 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの

解説: 世界遺産の登録基準(viii)は、地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるものを対象とします。これには、地球の進化や地質学的な変化を示す特定の場所や化石が含まれます。世界遺産として登録されるためには、これらの見本が地球の歴史上の重要な段階を具体的に示し、科学的な価値や教育的な意義を持つ必要があります。基準 (viii) が適用された物件には、ワディ・アル・ヒタン（エジプト）、フレデフォート・ドーム（南アフリカ共和国）などがあります。日本で基準(viii)が適用された物件はありません。

屋久島の屋久杉

正解: 2. 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達の見本

解説: 世界遺産の登録基準(ix)は、陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達の見本を対象とします。これには、特定の地域における生態系や動植物の進化・発達が含まれます。世界遺産として登録されるためには、これらの地域が生物多様性や生態系の保護と進化の見本として顕著である必要があります。

基準(ix)が適用された日本の世界遺産は、屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島の4件です。

知床半島のオジロワシ

正解: 4. 絶滅のおそれのある種の生息地など，生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地

解説: 世界遺産の登録基準(x)は、絶滅のおそれのある種の生息地など，生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を対象とします。これには、生物多様性の保護や絶滅の危機に瀕している種の生息地が含まれます。世界遺産として登録されるためには、これらの自然の生息地が絶滅のおそれのある種や生物多様性の保全にとって特に重要であることが必要です。

基準 (x)が適用された日本の世界遺産は、知床、奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の2件です。